<公式ブログ>工学院大学附属高等学校

これは工学院大学附属高等学校の公式ブログです。
日常の学校での出来事や行事の時の様子などをレポートします。
また緊急時の連絡などにも活用していきます。

緊急時以外はコメントの受け付けはしておりません。
このブログは学内の広報係が運営しています。

カテゴリ: アジア×グローバル人材育成プログラム

12月26日(土) 4日目のレポートです。

【高橋先生より】

いつも通り8時頃にぞろぞろ起き始める。


朝ごはんを食べながら今日の仕事を確認する。イベント班、ゴミ箱班、コンポスト班に分かれて、具体的な内容を詰めていく。


10時ぐらいに急遽ボゴール市に出て物品調達に行かなければならなくなり、オジック(バイクタクシー)に乗ることに。生徒はバイクの後ろにしがみつき、5分ほど大通りまで村の中を疾走しました。大通りに出てからはアンコットと呼ばれる乗り合いタクシーで移動。またまた渋滞に巻き込まれ、日差しがさんさんと注ぐタクシーの中で蒸されていました。いい経験だ。

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ボゴールの街中でゴミ箱用のバケツやコンポストの蓋をつなげる蝶番を買ったりしました。そして久しぶりにみるバーガーキングの看板に引き寄せられ、ハンバーガーにかぶりついていました。さすが高校生。
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夕方、渋滞がひどくなる前に帰ろうと再びアンコットへ。値段が決まっていなく、だいたいこれぐらい
という感じでざっくりとオファーを出し、アンコットをチャーターしました。そしてまたまた激しい渋滞。インドネシアの洗礼に慣れている生徒たちはビクともせず、2時間ぐらいの渋滞を耐えました。

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結局家についたのは7時半ごろ。それからご飯を食べて、いつも通り今日の振り返りへ。またまたいつも通り白熱した議論が続き、時間は11時半。ふと、明日のボゴールでニーナの販売を手伝う際の動きがを確認することに。菅谷代表が客の役をして、販売のシュミレーションをしました。さすがに世の中うまく行かないことを知ってしまった高校生たちは明日どのような活躍をするのでしょうか?

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勝手に議論を白熱させて12に過ぎまで起きている生徒の体力に脱帽です。

【谷弘さんより】

昨晩からは、宿を移動しチサロパ村のNinaの家にホームステイをしています。
日中はとても暑いインドネシアですが、朝だけは気温が下がりさわやかに迎える事ができます。

Ninaの家にはタイルでできたテラスがあり、朝起きて裸足でテラスに出ると、ひんやりととても気持ちが良いのです。

早起きをしたアオゾラは、引率の高橋先生が自らいれてくださった美味しいコーヒーをそのテラスでいただきました。
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午前中は村にて、
コンポストチームのアオゾラが、残りの材料をそろえ後は生ごみを待つだけという状態まで仕上げ
ゴミ箱チームのアマネは、「子供」をターゲットにしたゴミ箱の自作を進め
イベントチームのタイキ、タケルはゴミ拾いの宣伝として認知されるためのユニフォーム作成を
それぞれ進めました。

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これまで、ずっとチサロパ村にこもって考えていましたが、たまたまチームメンバー全員が材料などを調達する必要が出てきたこともあり、今日は皆でボゴールの町に向かうことになりました。


ボゴールに行くためには、まずはオジェックでチサロパ村の出口までいき、そこからはアンコットに乗ってボゴールの都心に向かいます。
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インドネシアの代表的な公共交通機関は、
・オジェック(バイクタクシー)
・アンコット(乗り合いバス)
・バス
・タクシー
などがあります。

中でも、値段が安い2つ(オジェック、アンコット)がインドネシア人の大衆層が活用する交通手段となります。
高校生4人とも、リアルなインドネシア人の移動を体験したことになります。

アンコットには、空調がついているはずもなく、汗だくになりながら片道2時間をかけて都心まで行きました。

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長い時間をかけて、たどり着いた都心部のボタニスクエアーでは、みんな久しぶりの文明に触れた...という様子で、建物の空調やバーガーキングのちょっとジャンキーな食事を堪能していました。

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夜のミーティングでは、それぞれがNinaに対して英語でその日の進捗を報告しました。

なかなか英語に苦戦していたタイキなどもしっかり準備をしてからと、文字に書くなど工夫を凝らしてNinaとコミュニケーションをとっていました。

また、5W2Hやプロモーションの8steps(AIDMAに似たもの)などをしっかりと使いこなしたり、議論の中で「今、枝葉の話をしすぎてしまっている」という発言がみられるなど、引き続き様々な面で生徒たちの成長を感じます。

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今日の夜は、明日実施することになった販売戦略の立案についてみんなで長いこと議論し...気が付いたら深夜2時になっていました..。
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12月27日(日)、「アジア×グローバル人材育成プログラム」のインドネシア研修も5日目となりました。現地から入ったレポートをお届けします。

【高橋先生より】

朝起きてからコーヒーを飲んでいると生徒も起きだす。
起きたらすぐに今日のプランを考え始める生徒も出てきた。
気づいたらロジックツリーを書き始めるという思考のフレームワークが出来ている生徒もいる。たった5日なのに毎日2時過ぎまで起きて議論している賜物か。学習が血肉となっている様子が見て取れる。


朝食後、今日のプランを話し始める。リーダーが率先して議論を始めるのが自然になっている。今日は日曜日なので、ボゴール市に出向いてGREENAのリサイクルバッグを販売する事になっているため、その場所は販売チームについて話す。

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さすがに荷物が多いので今回は車をチャーターしていざボゴールへ。レストランの軒下を間借りして、販売開始。目標を20個に設定して、とにかくインドネシア語、英語、日本語を駆使して接客をする生徒達。実はこれには目的があって、「世の中そんなに甘くないよ」というのを実感してもらいたかった。11時過ぎから15時まで粘ったが、残念ながら目標に届かず、13個しか得ることができなかった。しかし、生徒たちもこれを通じて「仕事する」とか「お金を稼ぐ」ことの意味を感じ始めたような気がした。
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夕方は一緒に活動している女子高生の自宅に招待してもらった。初めてのリアルインドネシア。生徒たちには本当にいい経験だったと思う。16歳でこのようなリアルな世界をみることはなかなか難しい。

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さらに、帰宅後今日の振り返りと今後の展望を話す。イスラムの祈りの時間後、コンポストの班の代表が主婦を相手に使い方を説明。英語で話し、通訳してもらった。主婦たちも日本の若者たちをみてなぜかノリノリ。歌を歌ってくれとせがまれて坂本九の「上を向いて歩こう」を歌っていた。
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いつもまったりと1日のまとめをするのだが、しかし今日はいつもと空気が違った。菅谷代表に経営者としての真剣勝負の大切さを説かれた生徒たちは、GREENAのニーナとガチンコ議論。険悪な雰囲気になりながらもビジネスを成功させるために、本気で話す。ホワイトボードを駆使して、一人も議論に遅れまいと真剣だった。誰一人として乗り遅れていなかった。こんなに本気な生徒たちの顔はなかなかない。お金がかかる。雇っている人々の生活もかかっている、さてどうするのか。自分が経営者だったらどういう選択をするのか。今回の提案を良くある「高校生もがんばっています!」みたいな夢で終わらせたくない。本当にリアルな経営の1シーンに生徒たちは立ち会っていた。
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結局、今日も火花パチパチの議論は2時まで。明日は7時に村の主婦を集めてコンポストの説明をすることになっている。毎日本気の戦いだ。
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【谷弘さんより】

23日から始まったプロジェクトも、気が付けば折り返し地点を過ぎ中盤に差し掛かってまいりました。

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昨日深夜までシュミレーションをしていた通り、本日はゴミから作った商品を実際にボゴールの都心部販売する日です。

Greennaは3つの事業(①ウェストマネジメント ②エコツアー ③エコプロダクト)を運営しています。

日本で高校生が決めたチームのミッションは「チサロパ村の人々からのごみ収集量を増やす」を掲げており、基本的には①ウェストマネジメント事業※の改善を実施しています。
※ウェストマネジメント事業というのは、再利用可能なプラスチックのゴミを集めて粉砕機で粉砕し、資源として販売して収益を得るというもの。

Greenna全体の収益の8割はこの事業で賄われています。

ただ、昨日から議論していたのは、③エコプロダクト事業の改善点ということになります。
ゴミから作ったカバンをどうやって売っていくのか。消費者の行動分析(8STEPS)やneedsをしっかりと考えながら、限られた時間でできうる限りの準備を進めてきました。

今日は、Ninaの友達が運営する町のカフェに交渉をして、昨日シュミレーションをした方法で販売を実施。「お金」を稼ぐという、ある種気が引けてしまうが、それがないことには始まらないリアルを実践しました。
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結果は13個と目標(20個)にはわずかに届きませんでしたが、日曜日の昼にリフレッシュをしに来た家族連れなどに向けて、「ブリ、ブリ(いかがでしょうか?)」と一生懸命に声をかけ続けました。


お昼も、販売を実施していたカフェで食べました。
ここで皆が挑戦したのが、「スス(インドネシア語で牛乳の意味)」と呼ばれるデザートです。

南国の果物と、氷を容器に入れ、そこに牛乳(スス)をかけて食べるインドネシアで人気のデザートです。果物の1つ1つが味が濃く、甘く、一方で冷たい牛乳が乾いた喉を潤してくれるため、皆とても美味しそうに食べていました。
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夕方は、コンポスト班が提案し、チサロパ村の人たちにコンポスト用のごみを持ってきてもらえるようにお願いをしました。

Ninaの家には、イスラム教の集会などで使われる広い部屋があり、そこに集まってもらい、自分たちの活動内容から生ごみを収集の協力まで、自分たちの力で、英語で実施しました。
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ここで、ちょっとした事件が起きます...。

名前は伏せますが..メンバーの1人の名前がインドネシア語に直すとかなり変な意味を持つそうで、彼が自己紹介をしたその瞬間から、その集会は笑いの渦が巻き起こりました。

もともと、根が笑い上戸なインドネシア人ですので、一度笑い出すともう、止まりません。
終始和やかなムードで最後は、会場の熱烈な希望にこたえて、「上を向いて歩こう」を皆で歌いました。

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いわゆる、インドネシア人との接触が多かった一日で、インドネシア人の良さも悪さ(ちょっと適当なところとか)も感じたようでした。


そして、今日も気づけば議論は2時まで続き...
皆、眠りにつきました。
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12月28日(月)インドネシア研修6日目のレポートです。

【参加している生徒の日記より】

今日はとても考えることがあった。またこのイベントに対しての不安もでてきた。
自分と日原とシンタ、この三人で考えたイベンドがついに明日始まる。イベントをやることは大して難しくもないし、緊張もそんなにしているわけではない。だからイベントをやることには不安はない。しかし、このイベントをニーナが継続していくかということがとても不安だ。たとえ、イベントが成功したとしてもニーナが継続してくれなければ意味がない。
残りの日数で、ニーナが継続するような内容にしなければいけない。イベントが終わったからといって、そこで自分達の活動が終了したわけではないので、あと4日を意義あるものにしていたいと思う。


英語での会話ができるようになってきたわけではないが、段々英語で喋ることが嫌ではなくなった。しかし、自分が言いたい内容を英語で相手にしっかりと伝えられないことが多い。
今になってもっとしっかりと英語の勉強をしとけばよかったと思った。また、これからはもっと英語を勉強したいと思うようになった。

【高橋先生より】

今日は7時から地元の主婦、ibuibuたちを集めてコンポストの説明をした。
生ゴミを持ってきてもらうのはいいが、持って来たゴミ袋の処理をどうするのかが問題となる。

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GREENAにちなんで緑のバケツを用意して、それを会員みたいな形にしたらどうか、というアイディアが浮かびすぐに実行。また、コンポストにハエが多くきているので網ネットや新しいシートを買うことを決める。さらに、コンポストのリーダーは日本のコンポストのプロにメールをし、教えを乞うことに。高校生にもかかわらず、会社の新人よりも激しく上手な文章を書く。(即レスをいただき、高校生は感動していた。)

午前中はコンポストの分離作業、イベント班のフィールド調査、そしてゴミ箱設置班によるゴミ箱設置で終わる。基本的に体を使った作業だった。
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午後からは今度は頭を使う。特に明日(29日)がイベントなので、その調整にかかる。難しいのは、イベントをすることではなく、継続させる仕組みを考えること。高校生たちはすでに「ただやりました」から継続的に村やGREENAに取ってメリットのあるイベントを考えている。高校生たちも「こんなに頭を使ったことがない」というほど、リアルなビジネスマインドを習得している。


新しい女子高生も参加し、3人の女子高生と各班が共同作業をする。コンポストの使い方をインドネシア語に訳したり、イベントの班分けを考えたり、ゴミ箱のメッセージを考えたり・・・尽きない議論で午後は終わった。特に、イベント班は明日のイベントにそなえ竹で「トング」を作成。インドネシアにはトングが売っていないので、頭を使って自分たちで作ることに。かなり完成度の高いものができて、すぐに女子高生たちを実地体験していた。

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夕方はいつも通り、地元の子供たちをサッカー。日が落ちるまで異文化交流をしていた。いつも4時ぐらいになると家の周りに子供達が集まってきて「はやくやろうぜー」と声をかけてくる。子供たちがコミュニティーの中に入っている証拠だ。
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夕食後、またまたいつも通り今日のまとめ。毎日のようにイスラムの集会があるので、コンポストのリーダーはibuibuたちに使い方を説明した。やはり珍しいのか高校生たちは人気者になっていて、登場するとイブイブたちから拍手が沸き起こる。特に、けん玉の才能をもつ生徒がパフォーマンスをするとかなり割れんばかりの拍手が。しかも、昨日の日記にあるように彼の名前はインドネシア語でちょっとした意味なので、即認知されていた。おそらく村を歩くと皆が彼の名前を呼ぶ感じだ。「う◎ち」という意味だが・・・。また、説明が終わった後、歌を歌うことに。今回ばかりは教員も逃げることができず、菅谷代表と生徒と歌う羽目に。かなり冷や汗をかいた。9852_1014867938571368_9104346000400047887_n
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集会後は明日の確認と、菅谷代表による問題解決コミュニケーションの授業を受ける。どのように「おどろき」とともに相手にメッセージを伝えるのか。広告代理店がやっている手法を10数点確認しながら学んだ。

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さて、明日が本番。生徒たちにも相当なプレッシャーなようだ。真剣な顔つきが凛々しい。

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【谷弘さんより】

昨日、夜の2時過ぎまで議論していたにもかかわらず、多くのメンバーは7時には起きだしていました。

※ちなみに、インドネシアでは朝の4時になると朝お祈りが始まり、村ではスピーカーから爆音でコーランが流れます。初日は全員がその音で目覚めたものの、プロジェクトが本格始動して以来体力を使っているせいか、爆音のコーランで起きるのは引率の大人組だけになっています...。

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早起きをしたのは、昨日の集会でイブイブ(インドネシア語で「主婦」)にお願いした生ゴミを受け取る必要があるためです。コンポストに関して、ほとんど生徒以上に汗をかきながら入り込んでいる引率の高橋先生と一緒に早起きしていました。

無事、何名かのイブイブが生ごみを持ってきてくれて、コンポストの中身も徐々にたまってきました。

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一方、コンポストとは関係のないタケルは一人黙々と「参加者が納得しない」というISSUEをロジックツリーを使って深堀していました。

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実は、前日の深夜にNinaとの間で緊張感が高まった瞬間がありました。

チサロパ村をきれいにするための様々な施策も、「直接お金を稼げるものに優先されて、継続しないのではないか?」という疑問をNinaと話し合ったからです。

その問いは、ともすると「お前は、チサロパ村を綺麗にすることをないがしろにしている」ともとれる問いでした。

最終的には、Ninaは「チサロパ村をきれいにする事の優先順位は決して低くない」という形で決着しましたが生徒たちに本当の当事者意識を求められる機会になりました。


自分が、本当にNinaの立場だったら...

・従業員たちに給料を支払うために重要なのは何か?
・渉外活動で色々な人に注目されるのも快感なのでは?
・毎日、睡眠時間も十分に取れないぐらい忙しい中で、「村の掃除」をする気力がわくか?

真剣に当事者意識を持たなければ出てこない疑問は多くあり、結局のところ、そこまで考えないと外野の声はむなしく響くだけです。


今回のプロジェクトを「なんとなくいいことをした」で終わらせることもできるが、そこに目を向けなければ「意味のある事」はできず、その部分でしっかりと現実と向き合って、当事者意識をもってプロジェクトに取り組んでほしいという、かなりストイックな姿勢を高校生たちへ求めています。

実践を通して学んで頂きたいことの中でも、最も重要な点が浮き彫りになった大切な夜でした。


それを受けて、イベントチームの中では「集めるゴミが、収益につながる形になれば、Ninaが継続する」という仮説を立てたうえで収集するゴミをペットボトル、プラスチックカップ、プラゴミに限定することになりました。つまり、道端に落ちていても拾わないゴミもあるということです。

タケルが朝考えていたのは、限定したゴミしか集めないことで、参加者にイベントの趣旨が納得してもらえなくなるのではないか?という問題だったのです。


今日、てんてこ舞いだったのはイベント班のタイキ、タケルでした。イベントのシュミレーションをやってみたり、インドネシア学生のシンタと議論をして、細かい点を修正、コスト計算をして収益モデルを組み立てるなど、明日のイベント実施に向けて頑張っています。

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トラッシュボックス班のアマネは無事ゴミ箱を完成させ、各設置候補地の子供比率を確認し(子供の比率)論理的に設置場所を定めている最中です。

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コンポスト班のアオゾラは、なんと今までずっと教科書的に使っていた本の著者に直接質問のメールをして、Ninaの疑問点をとことん潰しています。
※なんと、数時間で返信が来ました!!!日本のコンポストの大御所に直接アドバイスをいただいています。

いつも通りサッカーをして、プロジェクト6日目と、連日の深夜2時までのワークの影響もあり、疲れのたまっていたメンバーは今日は早めに、11時30分には眠りにつきました..。

12月29日(火)インドネシア研修7日目のレポートです。

【生徒の日記より】

今日は小林、シンタと一緒に考えたイベントが行われた。
毎日ディスカッションしては反省点を洗い出しよりよいイベントにするために、頑張ってきた。まだ、心配点があったが時間が足りない。このときほど時間が欲しいと思ったことはない。でも、今日その成果が報われるかもしれない。朝からイベントの準備をしていた。本当に人が来てくれるかとても心配だった。たくさん来てくれた。ゴミも思っていたより集まった。
自分の中では成功したと思ったが、メンバーの意見を聞いたらたくさんの問題点がでてきた。...
また、問題点を解決するために頭を使った。

今回のMoGに参加して本当に英語が重要だとわかって。他のメンバーに比べていかに英語ができないのか痛感した。コミュニケーションが取れないことがとても辛かった。

【高橋先生より】

朝は清々しい。日中の暑さとは無縁だ。

今日は高校生たちにとって最大の山場。今までいろいろな議論を繰り返ししてきて、実行に移す日だ。特にイベント班の担当2人は朝から緊張しっぱなしだったようだ。


8時ご飯を食べながら、ブリーフィング。9時半から始まるイベントに向けてスケジュールを確認する。食後、粛々と準備を進める生徒たちの背中に成長の跡が見て取れる。
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9時。イブイブたちと子供達が広場に集まり始める。担当生徒たちがイベントの趣旨を説明し、グループ分けをする。生徒たちは昨晩ひたすら仕込みをしてきた。社会企業というのは社会にインパクトを与えると同時に、ビジネスとして成り立たなければならない。生徒たちはゴミ回収のコスト計算し、収益と村人たちに分配する資本について考えぬいた。今回のイベントの趣旨は2つ。プラスチックゴミを回収し、それが一定の収入となること。そして、ゴミ拾いを通じてゴミ問題の啓蒙活動をすること。とくに、前者がしっかり機能しないと、イベントの継続性が難しい。かといって、「全て」のゴミを拾ってしまうとゴミの分別や処理にコストがかかり、赤字になってしまう。生徒たちは「特定のゴミ」のみを拾いつつ、ゴミ問題の啓蒙活動をするということを納得する形で示さなければならない。彼らが出した答えは「プラスチックゴミ」を集めるゲームをすることだった。そして、ゴミ問題の啓蒙は「ゴミ拾いのイベント性」を高めることで、村にゴミ問題の意識を植えつけること、そしてゴミが「お金」になるということを大人たちに示すことで活動の意義を担保することに。

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さてさて、イベントはどうだったかというとこれまた大成功。子供達は大はしゃぎ、イブイブたちも積極的に参加してくれた。GREENNAのニーナも今までイベントをやってきたが今回のは期待以上だったと驚いていた。高校生パワー恐るべし。イベント後、ゲームの優勝者を表彰し、みんなで記念撮影。

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午後は休憩として、近くにあるリド湖で食事。リドという場所は2017年にディズニーランドができるらしく、これからの発展が約束されているところだ。湖水のレストランでインドネシア料理に舌鼓を打ち、ゆったりとした時間を満喫する。さすがに高校生、激辛調味料を食べるゲームを開始する。Very50のスタッフも犠牲になっていた。お疲れさまです。食事後は、船で湖を回る。子どもたちが水面に浮いている。インドネシア人の高校生から「彼らはお金を求めている。船からお金を投げると、泳いで取りに来る」と教えられる。ここでも貧困問題の現実を見ることになった。
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夕方はいつも通りサッカー。汗だくになりがならボールを追う高校生の姿が若々しい。そしてそこに30代半過ぎのおじさんが2人。ボールを持つと子供になってしまうのはなぜだろう。


夕食後、いつも通り振り返り。特にイベントの振り返りを中心に行った。イベント自体は成功だったが、どうすればもっと改善できるのか。徹底的に問題点を洗い出し、次にやるとすればどのように行うのかを話した。この班はインドネシア人の女子高生とともに行動しているので議論はもちろん英語。工学院の生徒は英語でうまく思いを伝えることができず、悔しくて涙ぐんでしまうシーンも。教員としての意見だが、こういう経験をしないと言葉は身につかない。グローバルという言葉が日本では盛んに言われているが、どれだけ英語でコミュニケーションできなくて悔しい思いをするのか、これの積み重ねでしか本当の言葉は身につかない。すらすら綺麗な発音という幻想よりも、英語という言葉の道具を使って思いを伝えることのできるようになってほしい。


16歳でこの経験をした彼は幸いである。ほかの多くの人ができないことを早くも経験しているのだから。

【谷弘さんより】

今日は、村人を集めてゴミ拾いイベントをする日です。
前日からイベントの本質的な意味合いの変更があったり、Tシャツや軍手など、当初予定していたが用意できなかったものがあるものの、昨夜ギリギリまでインドネシアメンバーと打ち合わせをしていました。

いつも通り、8時から朝食をいただき、余裕をもって準備を開始しました。
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インドネシア人が集まってきたのに合わせて、チーム分け → チームごとにゴミを拾いに行きました。


昨日、タケルが頭を悩ませていたように、集めるのはGreennaのウェストマネジメント事業でお金に換えることができる3種類(ペットボトル,プラスチックカップ,プラスチック容器)のみです。

参加賞として用意していたジュースはものの数秒で箱から姿を消すほどこの日も変わらず暑い一日でしたが、40分のごみ拾いもその後のアクティビティも、小さな子供からイブイブ(主婦)まで積極的に参加してくれました。

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・集めるゴミが制限されていると問題があるか → 問題なし
・競争制にすると、人々のモチベーションは上がるか → 上がる
・最後の段取りはより効率化できるか → 商品などをより正確に準備をしておくべき

などチェックリストを埋めながら、来月からGreennaとしてこのイベントを実施できるように内容を詰めていきます。

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今回のイベントを誰よりも喜んでいたのはNinaでした。「私は、正直なところイベントにあまり積極的ではなかった。でも、イベントをすることによってこんなに沢山のゴミが集まることや、参加者達が楽しんでいることを強く感じることができて、とてもうれしい。本当に期待以上(beyond my expectation)だ。今後も継続したい。」

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イベント自体の作りこみや、継続性への課題は残るものの、実際に生徒達が身体を動かしたことによって、Ninaに新しい気付きをもたらしたのは、労を惜しまない高校生達の姿勢があってこそのことでした。
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感動したNinaのご褒美で、Ninaの家族御用達のレストランに連れて行ってもらいお昼をいただきました。滞在しているチサロパ村からバイクで10分もかからないところにあるLid Lakeは、近年にインドネシア発のディズニーランドが建設されるということで、インドネシア内でもかなり注目を集めているリゾートです。湖の真ん中に浮いているレストランで皆で食事をいただきました。
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竹で出来たインドネシア版風鈴のカランコロンという音を聞きながら、湖上でいただく食事は、いつもより2割増しの美味しさです。

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食事のあとは、レジャー用のボート(やかた船にちかい..?)に乗って、Lid Lakeを遊覧しました。

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湖を船で走っていると、岸部の所々で10人ほどがグループになり何かを歌っていました。インドネシア人のメンバーに聞くと、彼らはお金を求めて歌っており、紙幣を湖に投げ入れると、それを泳いで取りに来るそうです。思わぬところで、BOP層(bottom of the pyramid、最貧困層)の生活を目の当たりにすることになりました。


夜は、イベントチームのタケル、タイキが中心となって、インドネシア人を含むチームメンバーから反省点を抽出し、それを生かしたうえで次回のイベントのスケジュールを立てました。


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ある程度、やる事が明確になってきたコンポストチームのアオゾラは、引き続き日本のコンポストのプロにいただいたアドバイスを形にしながら、ゴミ箱チームに入って新しいアイデアを考えます。


ゴミ箱チームは、社会人でも非常に難しい分野に入り込んでいます。人の感性に訴えかける、驚きをもったコミュニケーションを使っての「アマネゴミ箱」の効果最大化が目的です。

非常に高度で、最終日までにどのような提案ができるかは未知数ですが、より良い提案に向けて身体と頭をフル稼働させています。

12月30日(水)インドネシア研修8日目のレポートです。

【生徒の日記より】

2015年の最後から2日目の日が終わった。そしてインドネシア最後の晩餐も終わった。残すは明日の最終発表のみ。全員でプレゼンの最後の仕上げにかかる。このプロジェクトの開始から明確に変わったのは、全員のモチベーションだと感じる。日本にいる段階から下調べや話し合いを細かく重ねてきたが、現地に来て分かるのはやはり「机上の空論」だったということだ。私の担当しているコンポストづくりは現地で作ってみないとわからないことばかりだった。日本で調べ上げて「完璧だろう」と自信を持って製作してみたが、その自信を砕かれるのに時間はかからなかった。半分以上がうまくいかないか通用しなかった。他のメンバーもそうだった。案を日本で練って持っていっても、実は現地人は考えていることが違うなど最早当然のようだった。

私たちは「実際にやってみる大切さ」をインドネシアで学んだ。

どうやったらプロジェクトが受け入れられるか、どうしたら私たちが帰国した後でもそのプロジェクトを継続させられるか。深夜まで考えるのが当たり前になった。日に日に寝る時間が遅くなっていったが、眠いのを我慢して考え出した案が成功するようになってくると、モチベーションは何倍にもあがった。最初とは比べ物にならないほどに。

今日は今まで作り上げたものを纏め上げる最後の日となった。各々がデータとにらめっこしていた。このやる気を明日ぶつけるまで絶やすわけにはいかない。

【高橋先生より】

今日は生徒が起きだすのが遅い。おそらく疲れがピークになっているのだろう。
この研修もあと2日。最後の日は報告会があるので、今日は準備に時間を費やす。


いつも通り朝食でのミーティング。ほとんどの時間を考える時間にするとの報告がある。コンポスト班は日本のプロとやりとりをしながら、進捗状況を確認し、作業後ゴミ箱班にヘルプ。しかし、木材の切り出しに時間がかかる。ノコギリがさびていてうまく切れない状況が続いていた。イベント班はずっとシンタ(インドネシアの女子高生)と振り返りをし、発表向けて淡々と準備をしていた。今日はいつも以上にまったりとした午前を過ごす。
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午後からも各班に別れて淡々と準備をする。途中、ふらっと近くの売店にジュースを買いに行くとアマネくんが設置したゴミ箱が置かれていた。ジュースを買おうとすると、近くにいたイブイブが寄ってきて「ナイスアイディア!」と言ってきた。こういう小さな取り組みが村にインパクトを及ぼすのかと感じ入った。
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夕方はいつも通りサッカー。最後のサッカーとなるとさすがに寂しかった。インドネシアの水田に落ちる夕日が綺麗で、生徒たちの目に焼きついたに違いない。

夕食後、いつもと違って作業はまったくせず、生徒たちの将来について話していた。数々の修羅場をくぐってきた人々の話を聞いて生徒たちも「出来合いの未来」から脱出できるチャンスを伺っていた。


すると急にピザが出てきて、「あれ」って思っていると次にケーキが出てきた。なんとみんなが教員(誕生日1月1日)のためにサプライズで誕生日会を用意してくれていたのだった。36の誕生日が飛行機の上という悲しい出来事が救われた瞬間だった。本当にみんなの心遣いに感動した。そして、何より年の瀬に生徒たちの大きな成長のあとを見ることができて嬉しい限りだった。さらに、お約束の激辛ピザを生徒とVery50の谷弘兄貴が「お祝いに」食べてくれた。南国・高校生ならではのノリか。
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ケーキとピザを食べたのち、明日の最終報告会に向けて準備を開始する。結局、ある生徒は3時ぐらいまで準備をしていたそうだ。教員はいつも通り電源がきれて意識を失っていた。

【谷弘さんより】

インドネシアで迎える朝も残りわずかとなってきました。生徒たちの起床時間がじわじわと遅くなっているのは身体に疲れがたまって来ている現れですが、残り2日で最大限の価値を残すために頑張っています。


アオゾラが合流したトラッシュボックスチームは、「学校にも置きたい」というNinaの要望にこたえる形で急遽2台目のバスケットゴール型ゴミ箱を作りました。

チサロパ村の坂をNinaの家から10mほど下ったところにある大き目のワルン※の店主にお願いして、ゴミ箱を設置させてもらいました。


※インドネシアには、ワルンという個人経営のお店が数多くあります。主婦が副業的に経営しているケースがほとんどになります。チサロパ村にも多くのワルンがあり、ほとんど10から20メートルに1つあり、その競合環境はすさまじいものがあります..。大小あるものの、日本の駅のホームにあるスタンド型の売店と同様の規模感を想定していただけるとイメージがしやすいかと思います。売っているものも、コンビニのようなもので、カップドリンク、ペットボトルドリンク、簡単な日用品(洗剤、石鹸、シャンプー、おむつなど)スナックなどのお菓子、パンなどが販売されています。


チサロパ村の路上にあるゴミの出どころとしても、かなりの比率で、原因となっているのがワルンを通した消費となります。


ゴミ箱の設置場所は、

①管理面から、Greennaから近いこと
②ターゲットのお客さんの子供比率が高いこと
③ゴミの発生源量が多いこと

を考慮して、今回はこの大きなワルンに設置することになったのです。


初日の成果としては...大成功、でした。設置して数時間で、プラスチックカップがちゃんと捨てられていました。課題となっていた、普通のプラスチックゴミが捨てられることもなく、実地検証としては、大成功に終わりました。


イベントチームは、シンタと一緒になって先日の実践における問題点の洗い出しと、改善点を詳細に用意しています。継続の可能性を上げるには、より具体的で詳細なプランが必要です。地味なうえに時間がかかる作業ですが、ホワイトボードなどを使いながら、1つ1つ、懸念点をつぶしていっています。


チサロパ村で過ごす夜も今日が最後になります。毎日欠かさず一緒にサッカーをしてきた村の友人達とサッカーをするのも最後でした。いつもと変わらず、夕方のお祈りの時間になると一斉にグランドから去っていく彼らにもお別れを言いました。


サッカーから帰り、いつものリビングで皆で団らんをしているとNinaがどこからともなくピザを3枚と、大きなチョコレートケーキを持ってきました。

実は..引率の高橋先生の誕生日は1月1日(元旦!)でした。数日早いですが、Ninaを含むインドネシア人メンバーと高校生とで、日頃の感謝を込めて、サプライズでお祝いをしました。


夕食の後は、皆で今後のキャリアのことについて話しました。皆で話していたのは、多くの大学の授業が皆が思っているような知的好奇心を強く刺激してくれるものではないというのが「現実」。驚くべきことに、年間100万円ほど払っておきながら、ほとんどの大学生にとって、大学とは

・友達と人生最後の余暇を楽しむ場
・就職活動で、必要な肩書を提供するもの

に収まってしまっています。2つ目の、意味で考えてみると殆ど全ての高校生-大学生が描いているキャリアビジョンは

高校生活 → 大学受験 → 出来るだけ名の知れている大学 → できるだけ大きく、その時点で安定していると思われる企業に入る

というのが王道コースですが、本当の正解はそんなに単純ではないはずです。


多くの大学生は、就活直前になって、初めて自分の人生を真剣に考え、その時にはもうやれることがあまりなく、周りと一緒の行動をとらざるを得なくなってしまいまい、王道コースに落ち着くことになるかと思います。

王道コースを選ぶべきでないといっているわけでは決してなく、高校生のうちから、「盲目的に」「受け身で」王道コースに乗っけられるのではなく、「自分で考え」「ハンドルを握り」自分なりのどの大学に行き、何をするのかを選択していく事の重要性を長いこと議論していました。


明日は、最終日ということでそろそろ発表の準備も必要になってきます。ギリギリまでまとめ作業というよりは活動を広げていくことに注力をしていたため、この日は3時まで作業をするメンバーもいたようです。最終発表に向けて、文字通りラストスパートをかけています。

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